どこかで聞いた事のあるような、無いような、と思いつつ、ブックムーチで手に入れた本です。

まず思ったのは、（著者には失礼なのですが）日本人で無いにも関わらず非常に良く書けているという事です。と言っても、それを思ったのは読み始めの数ページあたりで、その後はごく普通に日本語作品として読み進みました。主人公の日本生活の中での葛藤がとても印象的でした。日本で“別カテゴリー”として扱われる人、たとえばヤクザ、身体障害者、外国人などは、それを“特別扱い”として満足して受け入れるか、満足はしないけれども、日本独特の“仕方が無い”という考えで受け止めるか、あるいは反抗して変化を求めるという事になるのでしょうか。逆にアメリカに引っ越したすぐの頃は、“別カテゴリー”扱いにされる事を予期して、自分から壁を作っていた時期があったような気がします。なんだか少し考えさせられました。

Registered@Corpus Christi, Texas, USA. テキサス州コーパス・クリスティ市にて本を登録。

Mailing this book off from Corpus Christi, Texas, USA, as SGG 2012 :)

テキサス州コーパス・クリスティ市よりコントロール・リリース。

いちげんさんを、森見氏の太陽の塔と一緒に送っていただきました、ありがとう！！
imuzak12さんの感想から、大変興味を惹かれています。
「自分から壁を作っていた」、ここすごく分かります。
どうせ私は違うし、日本人だし…と思っていた時期、私もありました。
今ではこの違いを強味にしているところがあるかも :)

色々と考えさせられそうな作品です。