シゴフミ―Stories of Last Letter〈3〉 (電撃文庫)

by 雨宮 諒, 湯澤 友楼 | Literature & Fiction |
ISBN: 9784840240659 Global Overview for this book
Registered by Aslia of Hiroshima / 広島市, Hiroshima-ken Japan on 12/2/2008
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Journal Entry 1 by Aslia from Hiroshima / 広島市, Hiroshima-ken Japan on Tuesday, December 2, 2008
意外性があります。

Journal Entry 2 by Aslia from Hiroshima / 広島市, Hiroshima-ken Japan on Tuesday, December 2, 2008
★嘘とオーロラ
 騙されやすい主人公川島は、悪友とともに通称「ナンバーゼロ」と呼ばれる不登校の上条蘭の屋敷に、彼女のセレブな生活をのぞき見するために忍び込む。が、その彼女は、実は不治の病に冒されていた。それを知った川島は――

 感想
 嘘をんみぬけない単純バカに対する蘭の最後の優しい嘘を、川島はどこまでも信じようとし続けるのだろう。ひねりのきいたシゴフミの文章に、涙をそそられる。


★輝けるもの 前編
 受験生の望は、変わり者のじいさん「照三郎」から、読めないシゴフミを受け取った。字の読める女の子唯華(ゆいか)から、「輝けるもの」が家にあり、それを処分してくれというのが遺言だと聞かされた彼は、最初はいやがっていたものの、結局「輝けるもの」をとりに照三郎の家に行くことに。

 感想
 「輝けるもの」がアロハシャツなのかはたまたエロ本なのか、という前振りがとてもコミカル。結局この手紙は出題編であったということもわかり、最後まで飽きさせません。さて、解答編の後編は、どうなりかすか。

 ★輝けるもの 後編
 唯華は、照三郎に望をとられて不機嫌だった。が、ある日を境に、照三郎と秘密を共有することになる。その秘密とは……

 感想
 唯華が主人公の物語。望と唯華が**になるのはまあ、予想通りでしたが、照三郎が勝負に出るとき、この人まで……というところは意外性がありました。
 ラスト近くは涙一杯出てきましたよ。

 ★輝けるもの 中編
 話の構成上、こういう前編、後編、中編となっております。中編は、照三郎のお話です。人を食った照三郎の台詞にしびれる、マヤマの姿は少し滑稽ですが、同時に少し悲しみがあります。

 ★プロローグ
 アメリカの同時多発テロを、創作たっぷりに描いてみせたとあるライターの書いた実話、という形をとっている。

 感想
 ありがちな表現を、角度を少し変えて書いてあります。平凡でなくするのはどうするか、の見本ですね。

 ★Rainy Day
兵士Aは、婚約者が平和に生きられるようにと戦場に立ったが、飛行機の墜落事故で婚約者が死亡してしまっていた。そのことを上官は知り、シゴフミが届けられたのを見て、不思議に思う。ルポライターは、兵士Aになりきって、その心情を書きつづる。それは、子供を殺してしまったため、子供を殺せなくなった兵士の物語。そしてその子もまた、父親から、人殺しを命じるシゴフミを受け取っていたことを――。
 
 感想
 ラストの三段階に及ぶ驚き、トリックには脱帽しました。すごいなあ、いつもと全然ちがうよこれ。

 ★エピローグ
 そして、そのシゴフミを届けたのが、文伽ではない、というところも意外でしたし、シゴフミを届ける組織や関係者の名前がわかったのもなかなかよかったです。

Journal Entry 3 by chocola905 from Kawanishi / 川西市, Hyogo-ken Japan on Wednesday, February 4, 2009
郵送交換会 in Christmas で頂きました。
シェアモを使ってリリースします。

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